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【防災グッズ】いつ買うか? 今でしょ? 果たしてそうなのか?

【防災グッズ】いつ買うか? 今でしょ? 果たしてそうなのか?

ずっと悩んでいました。正直カートの中に1年以上放置していました。もちろんお気軽に買えるお値段ではない、ということもありましたが、それ以上に本当に必要か? というのが、ちょっと頭を掠めるわけです。来るべき日というのが来ないことを祈って。

・災害はいつ来るかわからないから災害である

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災害大国日本なわけです。幸いというかなんというか、直接阪神大震災の被害にあったこともあるし、テレビでリアルタイムに見ることもできた世代であるアチキ。その災害意識は高い・・・はずなんだけど、これを買うのに1年以上悩みました。

正直お値段が高いのが理由です。

必要だけど、今無くても良いし、、、、って頭が常にあるわけです。その気持のママこのお値段を支払うのは正直お金に余裕がないと厳しいです。

ではアチキはその余裕があったのか? と言われたら無いです。

じゃあ、なんで買ったのか? というともう「えいや!」という気分だけですかね。その時は買う気分になった、というだけ。その気分になったときに買えるように常にカートに入れている必要はあるかもしれません。

次の瞬間起こるかもしれないから、って備えてたら、それこそつきつめたら雷が落ちるかも、って外にでることすらできなくなります。極論かもしれないけど、その極論的な感覚になるのが人間ってもんではないでしょうか?

あちきは明日戦争が起こって大空襲が来るってわかっていたって、あわよくば自分のところには爆弾が落ちてこないのでは? と楽観的な考えが頭をよぎる、そういう性根の人間ではあります。その性根も作用したとは思います。

なので買うまで一年。

この期間は人によるとは思います。

では買ってからどうしているかというと、当然放置です。玄関の上に置いたままになっています。もちろん玄関に置いているのは意図してですが、物置の奥にしまってしまい、いざという時に取り出せない、なんてことにならないようには考えています。

じゃあ、玄関に置くのがベストなのか? と問われたらちょっとわかりません。でも被災したときには靴が必須うだとは思うので普段の生活の邪魔にならないところかつ、いざというときに一番取りやすいところといえば玄関かな? と思いました。

・いざ起こったら

ちょっと検証してみましょう。東日本大震災、阪神大震災とあちきの知る限り備えるべき災害はこのレベルです。ではこの2つの震災でこの【防災グッズ】が必要になるのか? といえば、このレベルの災害で、かつその激甚な被害のど真ん中にいる場合のみ、必要になります。

阪神大震災ならまさに震源地の付近、東日本大震災なら津波で流された地域、そこに住んでいた場合のみでしょう。

正直そこから少しでも離れていたら十分に備える時間はあるし、日本ですからほとんど火事場泥棒は起こりません(今後外国人が増えていったらわかりませんが)。なので必要物資を取りに帰ることができますし、多分2,3日後には配給が来ます。

その2,3日も避難所で我慢できるでしょう。そこは災害大国日本です。行政が十分に蓄えて備えているわけです。何かあったときはどうすべきかマニュアルも豊富です。

正直この【防災グッズ】を使うまでもないと思います。

ではこの【防災グッズ】はなんのためにあるのか? というと激甚災害のど真ん中、救助も配給も来るかどうかわからない、当然ライフラインは何も使用できない。飲む食う寝るが脅かされて明日を生きていけるかほんの僅かな判断ミスが命を奪う。そんな状況になった場合に初めて役に立つと思います。

逆に言うとそれ以外は役に立つシーンをちょっと想像できないというのが正直な感想です。

もちろんあちきの知見以上の凄まじい激甚災害が起こった場合は考えていませんが、正直あちきの生きているうちにそんな災害が起こるとはちょっと思えません。なんかこの数十年で起こるかも、といわれている東南海地震も現実味がなくなってきています。

ほんの2,3日生きるか死ぬかの状態に取り残されるという、ほとんど考えられないような状況下になった場合実に活躍すると思います。それでなくとも何かの理由で住家が使用不能になった場合なども活躍することになるかもしれません。そんな状況がそう頻繁に起こるとは少し考えづらいですが・・・。

まあ、ありきたりな言葉でいうと「使わないに越したことはない」といったところでしょうか。

上記のような生きるか死ぬかギリギリの状態に追い込まれることはこの災害大国日本でも激レアな体験だと思います。

・自分自身でできることをすべき

正直言うとこの【防災グッズ】を買う資金を老後の2000万円の元手の一部にするとか、今では必要ないものの代名詞生命保険に突っ込んだほうが、まだ有意義かもしれません。

ではなぜ買った? と問われたら、こう答えるかもしれません。

「明日への漠然とした不信感」

明日いきなり某国が戦争を仕掛けてきたり、隕石が降ってきたり、東南海地震が起きたりする確率はそれこそ天文学的確率だけど、それが起こった時人々はやっぱり焦るし、多分トイレットペーパーは市場から姿を消すと思う。

そんなときになってからこの【防災グッズ】を購入しようとしたらエライ値段になっているし、多分一般人は買えなくなる。そんな危機感が常に頭をよぎる。

でも多分使用することは無いと思うのですよ。

でもそんな漫然とした危機感をほんの僅かにでも緩めてくれるのが、この【防災グッズ】の役目だと思う。そんな漫然とした危機感に大事な脳のリソースを消費するのは、ほんの僅かにでももったいないと感じるわけです。

ほんの少しの安心のために、本当に少しだけ毎日安心するために、買うことに決めました。

正直そんな凄まじい厄災が来たときに、アチキのような小市民はまず最初に逃げ惑い、死んでいく役目でしょう。それはわかっていますが、それでも0,00001%の生存確率を0,001%に引き上げることができるのなら購入する価値があると、思っています。

・祈る日々です

無神論者の祈りですから、多分神様は聞いていませんが、それでもいいんです。つーか聞いていても必ず厄災は訪れます。それが自分に起こるか? 他人が巻き添えを食うか? だけの差です。もちろん犠牲者の数は変わるかもしれません。すべての人がこの【防災グッズ】を購入したらそれこそ生存確率は飛躍的に上がるかもしれません。

でも買わない人がほとんどでしょうね。1/3の人が致死性の病気になると言われてもやっぱり全員はそれに対して備えないのに、0,00001%の確率に備えるのはかなり稀有な人種だけでしょう。

それでもこれを買ったら2日間生存確率を飛躍的に向上させることができるでしょう。それだけのためです。

本当はこのまま誰からも忘れられていずれゴミとして捨てられる未来こそ最も幸せな、そんな商品です。

祈らずとも願う、そんな願いが形になったものだと思います。

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