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行政書士についての概要などをご紹介、勉強のコツなどもあるよ

行政書士についての概要などをご紹介、勉強のコツなどもあるよ

行政書士と聞いて、何ができるどんな人なのか? ということに完全にこたえられる人はほとんどいないと思う。要言えば「代書屋」昔は司法書士がそう呼ばれていた。どっちも同じように見えて実は管轄が完全に違う、行政書士は総務省、司法書士が法務省。縦割りなので上が違えば字が似ていようとも全く違うのがお上の世界。ちょっと話がずれたけど、司法書士が登記屋であれば、行政書士は代書屋。似ているようで行政書士については具体性が全くない、行政機関に出す書類を代書する、でも行政って何? ということで行政書士を詳しくご紹介! 受験を考えている人は参考の一助にしていってね。

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  • 概要
  • 一体どんな資格なのか
  • 必要度
  • 勉強時間
  • 内容
  • テキストについて
  • そのほか買ったもの
  • 試験内容
  • 難易度
  • 試験日、試験時間、場所
  • 今後どう生かすべきか?



概要

試験日:11月2週目の日曜日

試験時間:午後1時から午後4時

受験者数:39000人程度

合格者数:4500人程度

合格率:11%

 

一体どんな資格なのか(ぶっちゃけ食えるの?)

いつもなら、「どんな人が向いているか」ということで作っているけど、行政書士の場合は向いているか以前にこの資格は一体何なのか? というところで掘り下げた方が良い。ぶっちゃけ食えるの? という観点から切っていった方が色々と見えるところが多い気がする。

行政書士が食えないことは調べれば枚挙にいとまがないほど出てくる。

何故か? 芯がないからだ。リード文でも書いたけど、具体性がほとんどない。何故ないかと言えば、「行政」そのものが具体性がないからだ、それこそ、ゆりかごから墓場まで、海底深くから宇宙までが行政であり、正確に言えば(これも通説)あらゆる国家作用から「司法」「立法」を抜いたもの。
という漠然としたもの、そこに出す書類を代書する、という職業。
市役所で住民票を請求したことがほとんどの人はあるだろう。大体、市役所に行って、そこにいる職員さんに聞けば、大体わかるし、悩むことはほとんどない。

でも、留学するときどうすれば? とか、日本からアメリカ国籍に変えたい、というときどうするの? とか、非常にややこしい手続きが必要なとき、専門家がいればいいのに、というときの専門家が行政書士というわけだ。

先ほど書いた住民票と国籍変更の書類など全て行政書士の分野だ。

じゃあ、行政書士の受験勉強をしたらわかるけど、そういった具体的な行政手続きの勉強をするかと言えばそうではない。勉強することは主に行政法という法律の勉強である。

簡単に言えば、全く実務的ではない。

では、食えるのか? という視点をそこに加える。実務的という観点と、食える(儲かる)という観点を掛け合わせるとどういう結論が出てくるかと言えば。
食えない、すなわち儲からない。という結論になる。
そんな結論聞き飽きた! という人がいっぱいいるだろう。調べたらひたすら「食えない、食えない、暇だ」という愚痴ばかり聞かされる。何故ネットではそんな話ばかり流れているのか? 少し考えればわかると思う。

食えている、儲かっている先生はそんなことネットに書こうとも思わないし、書く暇もないからだ。じゃあ、食えるんじゃ? って話だけどそんなに甘くない。
さっきから書いてあるように漠然としているし、業務の範囲が広すぎて具体的なことが殆どないことが原因だ。食えている先生が一体どんなん仕事をしているかと言えば、その幅広すぎる業務の中で人々が必要としてる分野のニーズにこたえて、それに合うスキルを取得しているからだ。

それは一体どういうことで、どうすれば?

っていうことを自分で考え、実行することが行政書士で食っていくこと、である。

資格なぞ付属品のようなもの、と考えるべき資格である。

必要度

国家資格であり、独占業務がある。しかし、基本行政の書類を提出しようとすればそこに役所の人間がいて、聞けば教えてくれる。行政書士の出る幕などない。
なら、必要度はほとんどないのでは? と思われるかもしれないが、実は必要としている人は確実にいて、それが非常にマイノリティであり、そういう人たちにダイレクトにコネを作れたら問題なく儲かる。
一応独占業務ということだが、実は行政書士の独占度は司法書士や税理士とかと違って範囲が狭い。司法書士の独占範囲は「有料」「無料」問わず、登記に関する代理代行業務を取り締まっているが、行政書士は「有料」のみを取り締まっている。そうでなければ、役所の人間が教えることが出来なくなってしまうからだ。

なので税理士や行政書士と違い、必要度は確実に下がり、その分お値段も必然的に下がっていく。

 

勉強時間

一応700時間程度で大丈夫、ということなので、気軽に・・・ってちょっと言えないよね。結構頑張らないと難しい。だが、司法書士受験生である人はこの2分の1程度の勉強時間でクリアできるだろう。

民法、商法、憲法が被っていて、憲法以外は余裕のレベル。じゃあ、行政法と一般常識ができれば司法書士受験生でも余裕! そう思っていた時期も俺にはありました。

司法書士の試験が7月最初に終わり11月半ばまで暇だし、行政書士でも、って中々切り替えるのが難しいし、疲れた体を引きずって新しく行政法などを勉強することにどれほどモチベーションを割けるだろうか? 司法書士試験の結果に心奪われながら行政書士試験の勉強に身が入るわけもなく、あえなく撃沈。

本当に真剣に挑まないと難しいと思った、が、勉強時間は正直4か月程度で大丈夫だとは思う。

行政法と憲法をほぼ完ぺきにすれば、後は一般常識を祈るような思いで過去問にかじりつけば、70%ぐらいの確率で合格できる。100%じゃないのかよ! と思われるかもしれないが、残念ながらこの試験一般常識がかなり曲者なのだ。



内容

憲法:結構詳しく勉強する。公務員試験レベルの憲法知識を求められる。論文とかはないから推論系統をがっつりやる必要性まではないけど、知識を詰め込む必要性はある。

民法:費用対効果の面で過去問中心の勉強にすべき。表面的な知識しか問われない上、問題数はそんなに多くない。が、記述があり、そこの配点がやたらでかい上、民法から2問出題される。対策は練るべきだが、如何せん費用対効果の面でコストパフォーマンスに欠ける。付き合い方を間違えればほかの分野に影響を及ぼし、足元をすくわれる結果になりかねないので一番難しいところだろう。

商法:過去問しかやっちゃダメ。深入りするメリットは一ミリもない。

行政法:ガッツリやるべきだが、驚くほど漠然とした分野に戸惑う。憲法以上に漠然としている。それに慣れるべきだし、配点がもちろん一番大きいのでガッツリやらなければ箸にも棒にも掛からない状況になってしまうので、謙虚に取り組むべき分野。

一般常識:足切りが存在するので最低限は得点しなければいけない。個人情報保護法などの法令分野も出題されるが、法令分野だけでその足切りを超えられたら問題ない。しかし、それができない。最低1問以上はそれ以外での問題で正解しないといけない。では、どんな問題が、というのがこれまたわからない。何が出るのか一定の傾向があるにはあるが、断定が全くできない分野なのだ。マジでこれ答えられる奴連れてこい! と思うような問題が出てくることもある。今年合格できた奴は20%の賭けに勝ったやつ、という年もあるぐらいここは運頼みになってしまう。だが、基本的には通常のニュースなどに目を光らせていれば解けるものがあるといえるけど、対策をしたところで無駄なので過去問を丸暗記して祈る方が費用対効果の面で優れていると言える。

 

テキストについて

基本俺は独学をやめたので、独学で挑んだ時に買ったテキストだ。悪くない出来だったが、心底理解できたかと言えばちょっとできなかった。俺のように頭の悪い奴は悪いことは言わないので素直に予備校に通うべきだ。

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問題集も同様。上記のテキストと一緒に勉強して丸暗記すれば合格できる人もいるかもしれないが、結構賭けになる部分もある。行政不服審査法、行政手続法、行政訴訟法などの分野で似た規定が多くごっちゃになってしまうので、そこをうまく整理できれば後は丸暗記で対応できるだろう。

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感想(0件)

 

試験内容

基本5肢択一で出される。記述、と言っても20文字で説明しなさい、的な出され方で、判例を要約する程度、深い法律に対する推論や知識は求められないので難しく考えなくても答えられる。むしろ知りすぎていたらその知識が邪魔になってうまく答えられなくなるのでシンプルに答える技術が必要になる。

受験資格はないので誰でも受験できる。いろいろな人が受験するので変な人も受験会場に来るから、これがなかなか大変だったりする(経験談)。ここでは書かないけど、そのせいもあって俺は見直しもできず試験会場から逃げるように退出してしまった。

 

難易度

資格の難易度には「A」ランクであり、俺もそうだと思う。実際の法律資格の中で比べると司法書士>社労士>行政書士>税理士(1科目の単発)という風に書いてあったが、その通りだと思う。

しかし、如何せん足切りプラス一般常識の難関が存在するので、どれだけ他をパーフェクトに答えていようが運ゲーの部分は確実に存在する。一般常識だけで落ちたというかわいそうな人が毎年どれだけいるだろうか。

正直何とかしてほしいものだが、変える気はないようだ。今年は絶対に受かる! なんて気合を入れたところでどうしようもない試験と言える。



試験日、試験時間、場所について

それなりに受験者数も多く実は毎年増加傾向にある当該試験。大学が使用されることが多い。俺の時は大講堂で試験だった。

試験時間は3時間。一定時間の間早く終わった人は退出可能であり、トイレなどでない限り一度退出すれば二度と入ることはできない。試験日としては11月でそれなり涼しく過ごしやすい状況なので受験もしやすく、それなり防寒していけば快適に試験できるだろう。

 

今後どう生かすべきか?

また別の記事で書こうとは思うけど、基本この資格単体で食っていこうなんてことは考えない方が良い。試験も漠然としているし、業務も漠然としている。誰でもできることを「面倒くさいから」という理由で他人に代行してもらうという業務なので、基本誰でもできてしまう、そういう認識だから値段も必然的に暴落している。

しかし、確実に食っているどころか、ぼろ儲けしている先生も存在していて、その先生が一体何をしているのかと言えば、その先生は絶対に口を割らない。

そりゃそうだよ。誰でもできる、が前提の業務なのだから、目を付けた人が勝ち、でゼロサムゲームの業界。どうやって今後活かすべきなのかを、俺が知っているのだとしたら、こんなところでタダで情報なぞ渡すわけがなく、一人1万円取って講習を開く。
そういったセミナーも数多くあるので、そういうところに足しげく通ってビジネスプランを練るなどした地道な努力が必要になるだろう。

確実に口を開けて待っていたら餓死する。

そういう資格である。



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