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【行政書士試験】合格した人たちへ、登録でのお金の問題含めて諸問題のまとめ

【行政書士試験】合格した人たちへ、登録でのお金の問題含めて諸問題のまとめ

先日2021年度行政書士試験の合格発表がありましたね。必死に勉強されて合格された方はおめでとうございます。そして今回惜しくも合格を逃してしまった方も、受験年齢、受験回数共に制限ありませんので努力すれば必ず合格まで届きます。努力を惜しまぬように応援します。

それでは前にも少し出したかもしれませんが、行政書士合格後、登録までの道のりを書きたいと思います。



・合格証明書が届きます

合格発表後1週間以内には届いたと思います。そこに合格証書と簡単な各地の行政書士会の連絡先が書いた紙が1枚入っていた程度でしょうか。宅建だと登録のためにいろいろな資料が入っていましたが、行政書士は非常に簡素なものでした。

自分でアクセスして調べてね、というスタイルです。行政書士会のHPに必要なもの一覧が書いてありますのでそこを参照にしてください。

・行政書士になるための備品を購入

行政書士会に登録するために必要な備品を揃えましょう。コロナ前は面談(これだけで下手したら1ヶ月ほどかかったと言われています)というか事務所視察をしてものを持っているかどうかとか調べてたみたいだけど、今はそういうところは非常に楽になっています。

でもきちんと揃えましょう。棚の部分は事務所内になくてもいいそうなのであまり気にしなくて良いかも

・書籍棚

・その他書類棚

・金庫

・印鑑

・デスクセット

・FAX

・看板

などです。その他書士会で違いもあるかもしれませんが、大体こんな感じです。

印鑑とかは書士会登録したら業者を紹介されますが、正直ネットで注文した方が安いです。でもどんな印鑑が必要かどうかは書士会次第なところがありますので、書士会に問い合わせてください、というか印鑑は登録目前で構いません。

金庫もでかいのではなく手提げサイズのもので良いと思います。登録したらそれなり重要な書類を手に入れることがすぐにできます。持っておきましょう。無くすと結構えらいことになると思います。

FAXはeFAXで十分かもしれませんが、実はアチキはまだ契約していません。行政とやりとりするようになって必要にかられてからで間に合います。月額課金制なので契約期間は短い方が良いでしょう。

んで、看板ですが、これに印字はしてはいけないみたいです。登録までは看板を掲げてはいけないけど、看板は用意しなくてはいけないみたいです。アチキは入れてしまっていたのでちょっとこういうところも苦戦させられました。(書いとけよ!とは思いました)



・事務所契約

 

これが実は大変です。書士会に登録するためには事務所の住所が必要です。そしてその事務所の実在制も証明しなければいけません。登録前に必要になりますので、登録まで事務所に空家賃を払わなければならないという苦行を強いてきます。これが結構しんどかったです。

いきなり大きな事務所を借りて大々的にやるのもやり方として良いでしょうし、自宅開業でもいいと思います。ただ賃貸の場合、大家さんの許可と許可証が必要になりますので、大家さんの許可が得られない場合は借りないといけません。

それに後に作るフライヤーや名刺などの住所を変えるのとか、書士会登録住所を変えたりとか色々と大変になるので場所の移転はできるだけ少ない方が良いです。なので一度決めたら2~3年は動かないという気合を入れましょう。

・いろいろな証明書をゲット

事務所の証明書含め、自分の証明書もゲットしましょう。住民票から破産していないことの証明書など、市役所を渡り歩きます。破産していないことの証明書は本籍地の市役所でないともらえませんので、遠方の人は前もって市役所に問い合わせておきましょう。

アチキの場合はちょっと特別で、事務所の証明書に登記事項証明書が必要だったのですが、事務所を入れていたビルの登記簿が無くて、登記事項証明書がゲットできず色々と苦戦しました。

そして事務所の証明として入口から事務所までと事務所の中まで隅々まで写真を撮って添付しないといけません。その写真自体に連続性がないといけません。要は写真を見た人が写真だけ見てつながっているな、と判断できるか否かということが判断基準になっていますので、ちょっとうざいなと思われるぐらい貼り付けても良いと思います。

却下されて撮り直しになるぐらいなら最初から念には念を入れるのが申請の基本かと思います。

・登録費用(大金)をお支払い

行政書士の登録費用は他の士業から比べたら高額です。しかし、年会費が安くなっています。原因は分かり易いのですが、名前だけ登録の人を減らしたいというのもありますし、高い登録料のおかげで潤っているところもあります。

都道府県で変わると思いますが基本的に35万円はします。でも年会費は1万円以下です。司法書士の登録料二万五千円、年会費2~30万円とは真逆のシステムになっていますね。

これは資格の力の差を表しているとも考えられます。それだけ司法書士の資格の力が強いから強度の年会費を請求しても、それだけ儲けているだろ?と言えると言えます。

すなわち裏返せば行政書士の資格の力不足を露見しているということにもなるでしょう。これで強度の年会費を請求したらみんな行政書士から撤退してしまうのでしょう。

んで実のところ登録費用以外にも2~3万円強の支出は必要です。登録式の他いろいろな諸費用がかかりますのでその分の計算は入れておいてください。政治組合とやらにも払う必要が、、、あるかどうかは本人の選択次第かとも思われます。

・1ヶ月後登録完了

面談などのあったらそれだけで1ヶ月ほどかかってしまっていたのに、諸々用意してさらに時間がかかった上、申請をしてから登録まで2週間ほどかかり、さらにそこから登録式までさらに2週間以上かかります。

想像以上に時間がかかると思っていた方が良いでしょう。登録できたらすぐにでも活動ができるとは言えますが、正直登録式を待ってからの活動の方が良いと思います。登録式での情報や、仕事の仕方やいろいろな組織についての情報を知ってからの方が明らかに仕事がやりやすくなります、というか見切り発車で変に安売りした情報などを載っけたフライヤーを刷ってしまうと損失が大きくなります。相場値段表などを登録式でもらえますので、それを待ってからの方が良いでしょう。

なにより行政書士会の実務講習をVODで視聴できるのが大きいです。行政書士の試験と実務は残念ながら乖離しているので、実務講習を受けないと残念ながら役に立ちません。というか、実務経験は基本的に誰かの下に入って修行してから、ってのが基本になると思います。でも修行って半年行って、じゃあさよなら、ってのは正直雇いたくないというのが正直なところだと思います。なので、1~2年働いて、って感じになるわけです。

アチキはその時間が非常にもったいなく、というか残りの人生の時間と比較しても無駄な時間と判断したので即独立にしました。そういう即独立の人にはこのVODが非常に役立ちます。

・ようやく仕事開始

VODも観たし、ようやく仕事だ! といってお客様のところに営業に行って、「実務経験は?」と問われて「ありません!」と元気よく答えたらほとんど声はかけてもらえないでしょう。結構最初は苦労するということです。

それでも声をかけてくれたお客様を大事に育てていって、徐々に口コミでってのが王道のやり方だろうし、さまざまな異業種交流会に顔を出して顔を売っていくというやり方もありかもしれません。それ以外にもさまざまな方法があるでしょう。行政書士という仕事の特性上、非常に範囲も広くその分営業方法や職種も多様なので儲け方も人それぞれ、実務経験を問われないようなやり方もあるということです。

そのやり方の広さは、それこそ司法書士や税理士などガチガチに専業が決められているような士業とは一線を画しているでしょう。そこが行政書士の魅力とも言えます。

そのやり方の広さから、結果が天と地ほど分かれます。成功している先生はそれこそ何千万円と売り上げているのに結局一円も稼げずに撤退する行政書士も山ほどいます。

一つわかっているのは安売りしたら結局は自分の首を絞めます。それだけは間違いありません。あくまで商売ですから、商売が成り立たなければやらない方がマシですから。時間とお金の無駄です。一度安値で引き受けたら二度と高値にはできないと腹を括って商売を始めましょう。



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