【行政書士登録】入念な事前準備が必要。行政書士会に登録申請したぞ!
退職後からゆっくりとはいえ、毎日のように行政書士登録へと着実に準備を重ねてきた。必要な添付書類一覧を見てその多さに辟易したから、一気にやらずにゆっくりとやっていった。一月たってようやく登録申請となった。その間10回は行政書士会に電話した。事務所を借りる都合でこれだけ時間がかかったけど、普通の人は半月ほどで申請できる様になると思う。それでも半月だ。かなり面倒くさい部類に入るのでやろうと思っている人はお覚悟を。
・行政書士とは
・入会に必要なもの
・実際に準備してみて
・申請してみたぞ
・今後について
・行政書士とは
今更ながらの説明になるけど、行政書士は総務省管轄の資格で行政機関に対する許認可申請を商売として代理する場合には必要となる。結構法律系資格ではベーシックな資格で今からちょっと法律系の資格を取得していこうかな?と考えている人にとっては登竜門的な資格になっており、司法試験に受かった人などは行政書士資格無くとも行政書士登録できる。
法律系の資格の中では一番食えないということでも有名かもしれない。
なぜそんな資格に登録することになったのか? 登録してどうするか? は別の機会に述べてみようと思う。
行政機関に対する許認可申請と言われてもピンと来ない人がほとんどではないだろうか? 一部の仕事でしかおそらく行政書士に関わらないし、普通に過ごしていたら人生で関わることがない人達だろう。
行政書士のクライアントになる人は殆ど法人だし、よほど特殊な事情が生じないと関わることがないだろう。有名所としてやれる事は
・建設業の許認可
・医療法人の許認可
・NPO法人の許認可
・産業廃棄物業の許認可
・外国人在留許可
などである。最後だけ少しだけ気色が変わっているが、基本は法人がメインだということはおわかりいただけただろう。
こういう特殊な業態な上に大手事務所はほとんどなく、個人の先生がほそぼそとやっているところが多い。そんな業界なので、弟子入りして事務所で働くなんてほとんどできないのが現実だ。
なので司法書士もそうだが、資格入手後いきなり独立するケースが多く。司法書士よりも行政書士のほうが圧倒的に即独立のケースが多い。
すなわち、すぐさま独立して、そして行き詰まるケースが非常に多いのだ。
そんな状態なので最も食えないという風評が立つのも致し方ないだろう。
・入会に必要なもの
そんな行政書士の世界にあちきは無謀にも挑戦しようと考えて、登録することに決めた。しかし、難しいが、無謀ではないと信じて。
入会には様々な添付書類が必要になってくる。しかしこれは基本的に共通しているが、各地方によって若干違う。大阪ではということで見てください。
・登録申請書
・本籍確認書類
・住民票
・履歴書
・行政書士の資格を証する書面
・共同・合同事務所届け出
・誓約書
・身分証明書
・顔写真
・事務所に関する書面
・事務所の位置図
・事務所の平面図
・事務所の写真
・会員届け
・誓約書2
・大阪行政書士政治連盟入会届
だけでなく、事務所として機能することができるかどうかのチェックが入るので、棚や、応接セット、金庫やコピー機など最低限の機能を揃えて置かなければ登録できません、と書いてあった。
登録料に30万以上、その他の事務所としての体裁を整えるのに少なくとも30万は必要になってくる。すなわち行政書士登録するだけで60万以上かかり、そこから1年間はほぼ収入がゼロになるという苦行付きである。コネなし実績、特技なしで新人行政書士を行うには相当きついということはわかっていただけると思う。
・実際に準備してみて
疲れた。役所に行くこと2回、事務所を契約するのにいろいろなところに行き、何度もやり取りして、何度も行政書士会に連絡して添付書類の確認をしてようやく申請予約を取った。何よりきつかったのは履歴書だ。手前味噌な話になるが、人生紆余曲折してきた人間で、独立して自分で商売しようと考えたのもこれ以上履歴書書きたくない、そう考えた所もあった。
まさか行政書士登録にまた書かされるとは思っても見なかった。ちょっとこれは行政書士会に聞いてみたいところだけど、なんのために必要なのだろうか? とは思う。
まあ、実際手間取ったのはやはり事務所に関してだけど、なんせ購入するのにも様々なお店やネットを見て安くて一番自分が納得する物品を選ぶのに時間を要した。でも、自分の城を作っているようでちょっと楽しく揃えることができた面もあった。
んで、すべて揃えるに半月、申請するのには予約が必要だったので半月後にした。なぜそこまで遅らせたのかというとそれはあちきの個人的な事情だ。なので、自宅兼事務所が可能な人ならそれこそ1週間ほどですべての手続きが取れるだろう。でも、あちきはいろいろな条件が重なって1ヶ月かかった。
まあ、端的に言うと登録申請から許可まで1ヶ月かかる上、申請時には事務所の契約を済ませておかなければならない。すなわち1ヶ月事務所を遊ばせろ、ということになるわけだ。ただのタダ飯ぐらい(笑)。
登録に関しても色々と戦略が必要になります。
・申請してみたぞ
行政書士会に行って申請書類を提出するのだけど、その前から何度も行政書士会に電話して申請書類や添付書類に関して質問しつつ揃えていった。でもあちきは自宅兼事務所ができない状況だったので事務所を借りることになったが、ここで問題が発生した。
行政書士会としてはきちんと今後も事業を行うのかどうかを証明してほしいわけで、その時にきちんと事務所を構えているか? ちゃんとそれが契約として行われていて、建物もきちんと存在しているか? というのを証明しないといけない。
となると事務所の賃貸契約書と建物の登記事項証明書で証明するのが早いわけだ。でも、あちきの借りたビルには登記事項証明書が無かった。登記されていなかったのだ。
もしこのことがなければもっと早くに登録できていただろう。法務局で色んな所に問い合わせて、そのあとも行政書士会に何度も電話して、「申立書」というものを書けば良いということになった。
でも、かなり例外事例だったのでフォーマットが無かった。なので行政書士会曰く「行政書士会に来て書いてください」ということだった。
んで、行くわな。行政書士会。
散々待たされた挙げ句、頼りない事務のおばさんが「申立書をこんな感じで書いてきてください」って。ここで書くのでは? と思った。確かに全部書くには一発で書くには書類なので間違えられないし下書きから書いていたら時間がかかってしょうがなかっただろう。
じつはこのおばさんには色々変な感じに手続きがされて非常に困惑した。
その後一度申立書を書いて郵送したがやり直しになり、もう一度書いたりした。本当にはっきりしない物言いをする人で、この書き方でどう駄目なのかもぼんやりとしか言わずわかりづらくて困惑させられる結果になった。
その他に事務所の写真が足りないから撮りに来るとか行ったり、色々と大変だった。正直なところを言うとハズレを引いたと思っている。他の県の行政書士会は知らないが、少なくともあちきは面倒くさいことになった。
強制加入団体職員なんて基本首にならないだろうし、圧倒的に立場は上だからこんなことになってしまうのかもしれない。登録していない行政書士なんてなんの力もないからね。
ぐちになってしまった。気を取り直して。
申請に際していろいろなモノを用意しないといけなかったのだけど、そのうち書籍棚、とか金庫とか別に持っているチェックはされなかった。体面的に事務所としての機能を保持していると判断されたら別に良いみたい。
それに、今ならコロナのせいで面談自体中止しているところも多いみたいだ。結構無駄な支出になったと思う物もあった。金庫なんていらないのでは? と思ったよ。
あと、別に政治団体には入らなくも良いみたい。その後村八分みたいになるかもしれないどね・・・。
・今後について
結果としては実はまだ出てません(10月末)、なんか月初と15日にしか登録ができないというシステムらしいので、問題なければあちきは11月15日に申請です。
9月の末ぐらいに申請したので、そこから約1ヶ月半ということにはなる。それでも事務所は借りた状態でいなきゃいけない。
まあ、別にやるべきことがないわけじゃないから暇ではないのだけれどね。でも事務所に行くような用事はないし、ただの無人の空席が1ヶ月以上ほったらかしのままです。行ってもいいのだけど、手間とお金がかかるだけだから、、、と考えているけど、自習室代わりとしては結構優秀なので勉強部屋として活用するのはありかな?
実際行政書士になったとしてもこの事務所を使用するかどうかは不明、というよりほぼ使用しないだろうな、と思っている。お客様が来ても会議室いちいち借りないといけないし、お金掛かるし使用しないだろうなぁ。と思っている。
結局はほとんど事務所の問題に頭を悩ませている次第です。
11月15日に無事に登録できたら、登録式だったか、なんらか式があるそうです。授与式だったかな? また、その時の様子はブログで書こうと思っています。