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司法書士試験とは? 難易度や試験に対する心構えと簡単な攻略をご紹介

司法書士について

まず初めにご紹介するならやはりこれかと、司法書士試験! 地獄への道連れとして一人でも多くの人が参加してほしい! 司法書士試験の内容からちょっとした学習法、試験対策を軽くご紹介!

  1. どんな人に向いているか
  2. 必要度
  3. 勉強時間
  4. 内容
  5. テキストについて
  6. そのほか買ったもの
  7. 試験内容
  8. 難易度
  9. 試験日、試験時間、場所
  10. 睡眠について
  11. 今後どう生かすべきか?

概要

  • 名称:司法書士試験
  • 試験日時:毎年1回7月最初の日曜日9時半から16時
  • 受験者総数 13,683名
  • 合格者 601名
  • 合格率 4.3%
  • 受験料 8千円程度

上記情報2019年度司法書士試験公式発表より

どんな人に向いているか?

  • 受験資格なし。大体の国家資格には前提条件が存在する。実務経験だとか大学卒業などだ。しかし、この試験は誰でも受験可能。比較的誰でも挑戦しやすい
  • 独占業務あり。司法書士法にてがっちり独占業務が守られている。なので、この資格さえ取れば・・・というほど甘くない現実
  • 認定司法書士の基礎資格として認められている。認定司法書士になれば民事訴訟140万円未満の案件を扱うことが可能。昨今この制度のおかげで過払い金請求でぼろ儲けした先生が後を絶たず。しかし、焼け畑産業なので新規参入はほぼ不可能。民事訴訟で代理ができる! なんて考えない方が良い。現実はそんなものない、に等しい
  • 民法メイン、法学部卒の方には比較的とっつきやすい試験と言える。司法試験ドロップアウト組が多数参戦しているが、司法書士専属の人からは蛇蝎のごとく嫌われている
  • 難易度Sクラス、超絶難関。簡単だと言っている人は自分が例外ということに気づいていないかわいそうな人。自分がたまたま受かったので楽に感じた、そういうデータや状況から客観的に現実を観察できない人なので、そういうことを言っている人の言葉を鵜呑みにして安易に参戦するのはおすすめしない。東大卒、頭キレッキレの人が苦戦している様を俺は横で見てきた。
  • 一般常識などあやふやな試験科目はなく、完全に法律の知識のみで勝負できる。ただ、記述式テストも存在するのである程度書くのが早い人が有利。ただ、字はきれいに越したことはない
  • 試験合格後、研修を経ることですぐさま事務所を開設できる。人の下で働くのが苦痛な人には垂涎ものだ

独占業務が存在するので非常に取得後のメリットが大きい。高い壁ほど超えたときにあなたを守る盾となる、という言葉の通りそのメリットはありがたい。すぐに独立できるのもメリットだろう。司法書士会に登録さえすれば実務経験など不必要ですぐさま事務所を開設できる。もちろん何の後ろ盾もないので、それなりにビジョンや経営センスは問われるだろう。何人も失敗しているらしいし、資格様のおかげで楽に・・・とはいかないようだ。

では先生の下について勉強してから、なんて考えている人は相当頑張って就職先を選定しなければ地獄を見る。王様のような先生による専制政治のもとパワハラ祭りに遭遇することとなる。

 

必要度

登記業務をやる場合必要。登記以外にも簡易裁判所代理業務、成年後見人などの業務が可能だが、おいしいところはほとんど弁護士に取られ、安くできるところは行政書士が安売りしまくっているので買いたたかれているというのが現実。唯一登記だけが心の依り代となっているが、それも不動産登記のみ、商業登記はほとんど全くうまみがないので、「やり方教えるので後は自分でやりなはれ」と放棄する先生も多い。
実務的には煩雑かつ誰がやっても同じという超やりがいのない分野。俺だからこの登記できたんだぜ! なんて業務はほとんどない上に誰も褒めてくれない、その癖失敗したときのリスクがえぐい。「却下」と「地面士」による詐欺におびえながら、褒められない業務を部屋の中でシコシコやるのが、司法書士。

ネガティブなことが多いように感じるが、それでもこの資格を取得するメリットは十分にあると思う。即事務所開設できる資格などほとんどなく、不動産登記だけで全国展開できるほどうまみのある分野。そのほかの業務もセンスのある先生なら登記一切せずにも十分に稼ぐことができる。要はセンス次第というわけ。

資格があればそれだけで・・・と考えている人は目を覚ました方が良

全く面白くない業務ということは、趣味と仕事を完全に分離できるということでもある。俺もその一人だ、だから目指している。そしてその高い壁にはねのけられ続けている。でも、あきらめないぞ!

勉強時間について

俺は5年、普通の人は2500時間ほどらしい。うん、よくわからん。ということで自分の経験から説明。実は3回目の試験で大チョンボを俺はかました。その時それさえなければ確実に合格していた。4年目、5年目はその大チョンボの失敗を引きずったせいで勉強み全く身が入らなく失敗し続けた。なので、3年で俺は合格レベルまで達したということだ。
バックグラウンドから言うと、理系大学卒、法律の「ほ」の字も知らない状態からのスタート。予備校に通い、初年度は半分も解けず、記述も数行というありさま、2年目、6.5割まで解けて、記述も記入できるようになる。3年目、チョンボなしだと合格。

ということで、まったく法律の知識がなく、理系ですら3年あれば行ける、ということだ。言いたくはないが、頭のスペックは悪い方だ。馬鹿というほどのレベルではないというだけで常に小中高と勉強はできなかった。
そんな人間でもやればできるということだ。しかし、4年目5年目は今も反省してもしきれない。驚くほど勉強に身が入らず、いらん事ばかりして(司法書士事務所に就職してみたり)迷走し続けていた。どんどん年齢を重ねることで、点数も落ちていった。なので、あまり4年目5年目の俺は参考にならない。

 

勉強内容

民法、憲法、刑法、不動産登記法、会社法、商業登記法、民事訴訟法等、供託法、司法書士法がメイン。

午前、午後の試験に分かれており、午前が実体法、午後が手続法(実体法、手続法の解説はしないよ)。それなりに傾向と対策ができるので予備校はマスト。だが、試験会場に行くと六法を持ってきていて明らかに独学のやつを見かける。その人はほぼ間違いなく司法試験ドロップアウト組だ、まあ、99%落ちるので生暖かい目で見てあげよう。

民法は行政書士や宅建を勉強している人が、民法も勉強したし司法書士試験でも行けるだろう、なんて考えは今すぐ捨てた方が良い。司法書士試験を勉強した身で行政書士、宅建などの民法はお遊びにしか感じられない。唯一司法試験より難しいといわれるのが司法書士試験の民法だ。午前の勉強のコアとなるのが民法。

憲法は、ほぼお遊び。だが俺は1年目2年目ともに1問も正解できなかった。まさに鬼門。3年目憲法に照準を合わせ、基礎テキスト(法大用)を購入し勉強しまくった。そしたら1問も落とさなくなった。

刑法、お遊び。適当にできる

会社法、いまだに鬼門。どれだけ勉強しても全く頭に入ってこない。4年目5年目と照準を合わせたが半分正解するのがやっとだった。

不動産登記法、地獄。地獄である。あほじゃねえ? という物理量。丸暗記事項の連発な上、理由から理解できるまで遠回りし続ける。実務との乖離もあるので、実務経験が邪魔になるという稀有な試験だろう。

商業登記法、会社法を思いっきり引きずる。勘弁してくれ。

民事訴訟法関連。頑張れば全問正解も夢ではない。司法試験からすると赤子の手をひねるレベルの問題ながら、2年に1度難問をなぜか(理由はわかっている、が下らないので解説しない)連発する。去年2019年がそうだった。

供託法。合格するなら1問も落とせない、その割に地味にきつい分野。気を抜けないが、ここいらで気を抜きたいという分野である。手続きのところはいまだに記憶できない。

司法書士法、マストウィン。間違うと後でちょっと嫌がらせを食らうらしい。

 

テキストについて

予備校のテキスト99%、六法1%程度。過去問に照準を合わせるのもよいが、いろいろある中でいくつかご紹介する。

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合格ゾーン、ずっとお世話になっていた、えぐい物理量で攻めてくる。だが、まさにすべて掲載するような問題集なのでいかんせん無駄が多すぎる上勉強しづらい、あまりお勧めできない。

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パーフェクト過去問題集、お世話になっている問題集。比較的スマートにまとまっている印象。悪くない

ネット受講の人は少し考えた方が良い。まだ紙の方がネットを上回っている。なんせ記述問題もあるし、書くことに慣れなければ、当日手首の激痛に悩まされることになる。

一部だが、こういう風に自分の考えや考え方や記憶がリンクしているページなどを記入することで飛躍的に勉強効率が上昇する。もし、これをネット予備校が実施できれば俺は迷うことなく受講するだろう。だが、その手間は計り知れないのでやらないだろうけど。

そのほかに購入したもの

登記六法

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はっきり言って必要ない。実務でも必要ないが、持っていないとお客から怪しまれるから一番見えるところに置いておくことがマストな一品

有斐閣アルマ 憲法1、2

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憲法の基本書。どうしても点数が取れず伸び悩んだ時だけ購入することをお勧めする。憲法に対する考え方を身に着けることが出来る。ほぼ、憲法の問題を間違えなくなる、が憲法学者が書いているので後半部分どうしても思想誘導されるので注意が必要だ。自分の考えをしっかりと持って購読する必要がある。

 

試験内容(ちょいとしたヒントもあるよ)

午前は45分で終わる、見直しにすべてがかかっているが、ここで注意してほしいのは、頭は疲れるということだ。おすすめの試験の回答方法だが、1回目ただ問題を解くのではなく必ず問題にヒントを書くことだ。
どういうヒントかというと、ここはもう見直さなくてもよい、という記号だ。100%間違いなく合っている問題は二度と決して目に入れてはいけない。わずかでも注意資源をへらしてはいけない。

もう一度見直すべき問題が一目でわかるように自分で記号を考えよう、それを記入しているだけで頭を休める時間を作れる。午前の余暇時間が試験日の唯一の休憩時間だ。ここでどれだけ休めるかが午後の試験のクオリティに大きくかかわってくる。もし、午前の試験にてこずって全く休憩できないなんてことになれば、その年はもうあきらめた方がいい、それぐらいだ。
お昼休憩という名の勉強時間、ここで地獄の丸暗記事項を頭に叩き込む。俺は「ラストノート」というノートを作成している。ここに最後のチェックをすべきものをすべて貼りつけている。これを作成するのに1週間はかかる。しかし、直前期焦るのはわかるが、作っていった方が良い。おすすめする。

午後、ここで勝負3時間みっちりと使って人生を賭ける。理想は2時間45分で1回転、できれば勝利が確信できるだろう。が、現実は不登法、商登法のどちらかでの難問で頭がパニック、手も震え、節々に激痛まで走り、涙まで出てきた。泣きそうになりながらぎりぎり仕上げることが多いだろう。

もし、15分余ったら、選択問題、記述問題どちらを見直すかが勝負になる。どちらを見直すかで人生が決まる。この賭けに負けたら俺と同じ負け組人生、勝てば「思ったより司法書士試験簡単だね」なんて言える人生が待っている。
こればっかりは本当に賭けなので、毎年違うし人によっても違う。ここが俺はこの試験が実力だけでは合格しない部分だと思っている。運や縁に見放された俺のような人生の持ち主は地獄を見るしかないのだ。

何故ここまで見直しに重点が置かれるのかを不思議に思っている人は、まあ、勉強が足りない人か、できすぎる人だろう。できすぎる人は見直さず全て問題が解ける人だろう。そんな人は人間の1%ぐらいの人だからとっととブラウザバックして二度と俺のサイトを見る必要はない。

午後の選択問題を完ぺきに解けるなら苦労しないって。ある程度見切りでやる部分がどうしても出てくる。これはもうどうしようもない。ここで択一を見直すと記述の大チョンボを見逃してしまうということだ。

 

難易度

Sクラスは伊達ではない。特に手続法の丸暗記事項は不登法、商登法ともに鬼のようにある上、そこが出る確率は恐ろしく低いくせに、出た場合取りこぼすと「はいまた来年」と言われる。重点的にやるべきところは間違えることが出来ず、そこからどれだけ上澄みを乗っけられるかが勝負になるが、上澄みに気を取られるとマストを落とす(4年目の失敗)、高度なバランス感覚を要求される試験となる。

午前の実体法も全く気が抜けない。会社法は俺自身どうしようもない分野だと理解している。もう、本当にどうしようもない。あきらめた。

民法でほぼ満点を取ることが午前の攻略方法と言える。不可能ではない、2問以内に間違いを抑えられたら勝てる

午後の試験は記述がすべてと言ってもよいかもしれない、がそうでもない。記述の成否以前に選択問題で基準に達しなければ採点すらしてもらえないのだから、選択問題がマスト、でも記述を落とすと、また来年、そういう試験だということで俺は今も苦しんでいる。

記述の難問対策をすべきかどうか? というところで最近悩んでいる。LECに難問記述専門の講座がある。これを受講することで難問を見抜く技術が身につくのではないかという希望を持っている。そうすれば難問が解けるというわけではなく、難問に対する免疫を付けることが出来る、かもしれない。

問題は免疫をつけたから、どうだ? というところと、直前期のパニパニ状態でこの講座をうけようという心の余裕が存在するかどうか? というところだ。悩ましい問題だ。

 

試験日、時間、場所

試験日は7月最初の日曜日

時間は9時半~16時

場所は基本都道府県に1か所、大学が多い

1日の勝負。周りが見えるほど余裕がないが、結構な年配の方々も多く参戦されている。こういってはなんだが、この中で記述問題を最後まで記入できるのは2割程度だという事実だ。ほとんどの人が記述問題を埋めることが出来ずに回答を終える。2年目まで俺もそうだった。

なので参加人数は全くあてにならない。ビビらなくても全然OK。がなかなかの人数なのでいろいろ引っ張られないようにしないといけない。
きちんと試験会場に行くまでに体調を整え、寝不足なく(これが年々難易度が高くなっている)、大小の用を会場でしないようにきちんと済ませて、朝ご飯は早めに、昼は軽い食事のみ。買ってから会場入りをしよう。
7月初めの気候が微妙で梅雨寒の可能性が大。軽い上着を持っていかねばエアコンの真下で寒さに震えるという事態になりかねない。後悔のないように万全を期して行こう。

睡眠について

これは司法書士試験かつ俺専属の悩みかもしれないけど、毎年気候が荒れに荒れている印象で自宅でのエアコンの使用方法に苦慮している。エアコンの使用をミスってしまうと睡眠にミスする。それだけで一年の苦労がすべて無駄になる。
もちろんケチらず使うことをお勧めするが、使ったからと言って快眠できるかと言えば、そうでもないのが恐ろしいところだ。これには毎年俺も苦労している。真夏なら悩まなかったであろう、季節の変わり目の変わり目という感じの時期にあること試験はなかなかエグイ試験だと思う。
1週間前以上からきちんと準備して体調を整える、としか対策法が見えない昨今である。

 

今後どう生かしていくか

受かってもいないのに今後も何もないだろ! なんて言わず、まあ、軽く読んでいってください。

受かった後の人生の方が長いのだから、そこについて今から明確に計画を練るに越したことはない。
誰でもできる(妄言)と思われている分野の業務ゆえ差別化がマジで難しい業界。ゆえに司法書士の資格を持っているからと言って、だからなに? ツーか司法書士ってなんよ? という人が多い中、顧客を確保して安定収入を得ることがいかに難しい業界であることはわかりきった話である。
営業力を付ける、なんて言葉だけで空回りするより、明確な差別化に全力を尽くす方がどれだけ有益かわからない。資格で食おうっていうんだから、資格を取りまくる、ってのも戦術の一つだと俺は思っている。

ゆえの資格ぶん捕り系だ

ただ、自分の実力と承認欲求を満たすためだけに取るのではなく、将来のビジョンに向けてたゆまぬ努力の証として資格を利用してやろうというわけだ。今年、そう方向転換した

だから2020年度の司法書士試験は受験しない

一大決心である。一度リセットすることでもう一度一から司法書士試験と見つめあっていこうということもあり、こう決めた。

そして、司法書士関連の資格を取りまくろうと、そう考えたのだ。少しでも絡みのある資格を取って、本丸を落とした後スムーズに独立、成功へと向かうために。

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