【勉強法2】使いどころを誤れば三日坊主! セルフレクチャーについてのメリットデメリットをご紹介!
有名な勉強法である「セルフレクチャー」だけど、やったことあります? 効果的な勉強法として良く紹介される、にしては「私はこの勉強法で合格しました」なんて得意げに話している記事を見る機会が少なくないですか? 「この語呂合わせ」だの「このテキスト」だのが多くよく聞くこの勉強法について語られることが少ない。その原因と共に「セルフレクチャー」の活用法をご紹介。
- セルフレクチャーについて
- やり方の説明する前に
- 疲れるがゆえに考えなければならないこと
- 語られなかった事実
- セルフレクチャーのやり方(主に法律系資格での)
- まとめ
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セルフレクチャーについて
知らない方にご紹介します。
誰よりも試験に熟知してほぼ満点が取れる人に、試験作成者がいます。その次点を行くのが予備校の講師ではないでしょうか? もちろん毎年日々試験を研究して、勉強しているからでもあるけど、それだけ試験で高得点を獲得できる人間なのは「人に説明する」からではないでしょうか。
というか、それが間違いなく原因です。人によどみなく説明できるということは、受講者の数倍理解していなければ、受講者を納得させることはできない。
例えば、ずっと原稿を読んでいるような講師の言葉であなたは納得できると思いますか? その原稿が他人に書いてもらっていて、棒読みな授業なんて全くもって聴けたものではないでしょう。
あれだけ講師の言葉が心に響き、頭に刻み込まれるのは、しゃべり方がうまいだけでなく、問題への理解が深いからに他なりません。
なら自分が講師の立場になってしまえばよいわけです。知らない誰かにかみ砕いて教えることが物事の理解に最も有用なら、それを勉強でも行えばよいわけです。
でもそんな人が都合よく周りにいるわけがありません。なら、自分自身が講師兼受講者になって自分自身に教える、セルフレクチャーを行えば良い。理解が格段に進むわけです。
やり方の説明する前に
メリットデメリットをお伝えします。
メリット
- 理解が格段に進む
- 記憶に刻み込まれる
デメリット
- しんどい
- 周りから変な目で見られる
メリットに関しては間違いありません。一度やればわかります。そしてデメリットもやればすぐわかります。周りから変な目で、ってのは考えたらわかるように独り言をぶつぶつつぶやくことになるからです。実際頭の中だけでできれば良いのですが、頭の中でやると理解力が格段に落ちます。実際に声を出すことで理解できてない部分が詰まるので、自分が理解できてない部分が体感できるわけです。
ということは、声を出すことが必須になってきます。
一人でぶつぶつと言っていればそりゃ変人に見えますよ。奇人変人に見えるゆえに、勉強する状況に制約がかかるということです。家で一人暮らしの専門受験生であるならばまだしも、なかなか一人になって思う存分このセルフレクチャーができる人も少ないでしょう。
そして、もう一つのデメリット「疲れる」です。これが実は最大のネックになっています。
疲れるがゆえに考えなければならないこと
「Q&A形式でしゃべればいいだけでしょ?」なんて簡単に考えている人は少し考えてみてください。今日覚えたところを全て詰まらず説明口調でしゃべれるものでしょうか? できるとしたら完全記憶能力者に近い才能の持ち主でしょう。
確実に復習が必要になります。
そう、復習が必要になるのです。もう一度言います「復習が必須になります」
そして、復習してどういうことを口に出すか考えてから、覚えて、それをQ&A形式でしゃべりだします。詰まります。詰まったところを調べます。再びしゃべりだします、別の個所で詰まります。見直して頭に刻み込みます、再び一から話し出します、また別の場所に、、、以下略。
これを繰り返します。終わります。「顎が疲れた」などすさまじい疲労感が襲ってくるでしょう。
そして、気付けば3時間が経過している、なんてことがざらにあるでしょう。むしろ1時間半の講義を3時間できちんと話せるようになるまで熟達するならかなり優秀です。
すなわちもっと時間がかかるということです。
そして気付くわけです。
「復習するよね」「そのまま問題集やった方が効果的じゃね?」
そしていつも通りの勉強法に帰っていくわけです。
語られなかった事実
簡単ですね。講師は仕事だからできるだけです。
われわれの仕事は他人に理解させる事でも、自分が理解することでもなく、目の前の問題をいち早く間違えずに回答すること、です。
そして
自分が理解する≒問題を解く
ことだということを受験生をやっていれば理解できるようになります。
では、この勉強法の有用性はあるのでしょうか?
結論から言えば、あります。
セルフレクチャーのやり方(主に法律系資格での)
薬と一緒です、何事も過剰なやり方は毒になってしまいます。司法書士の場合3時間の講座が約200回ほどあり、そのすべてが記憶事項ではありませんが、そのほとんどをセルフレクチャーでこなそうと思うことは自殺行為以外の何物でもありません。
用法容量を守る必要があります。
それは、誰が教えてくれるのでしょう? 誰も教えてくれません。自分で考え、自分で組み込んでいかなくてはいけません。すなわちセルフレクチャーのやり方は自分で考える、という結論になります。
でも、さんざんやった俺の考える最も効率の良いセルフレクチャーのやり方は
- テキストで表の部分
- 難しくややこしい判例
この二つに絞って行います。そのほかのものは全て問題を解きまくる方が効率が良いでしょう。
テキストの表の部分ですが、効率的に講師が条文をまとめて比較して掲載してくれています(法律系でなくとも表は効率的に比較するために作成されています)。
この表を見て完全に記憶できる人でないのならこれをセルフレクチャーで細かく授業しましょう。やり方としては
- 表の縦軸を全て言えるようになる
- 表の横軸も同様に言えるようにして
- 後は上から順番に上から言えるようにする
授業というより丸暗記に近いです。でもここで重要なのはただ数字や掲載している事項を口に出すだけではなく、覚え方も同時に声に出します。
例としては、「この数字は他に2か所出てくる」「この部分は(株主総会)に共通する事項」なども同時に口に出して勉強してください。格段に効果が出ます。問題に遭遇した時その場で表を作ることが出来るようになるでしょう。
難しい部分、判例などは、考え方、自分なりの疑問点、反論、なども同時に行わなければアウトプットの時に苦戦します。何故、別の問われ方をしたら答えを間違えてしまうのか? と悩んでいる人は、これが出来ていないからです。
丸暗記、過去問至上主義の人に陥りがちな落とし穴です。「何で?」が足りないので、別の切り口から問われた時についていけないわけです。判例勉強の仕方にもなりますが、推論問題などで有用になります。行き過ぎな点などを自分なりの考えをきっちりとメモしておけばどんな問題が来ても対応できるようになるでしょう。
まとめ
少し話がずれましたが、セルフレクチャーのやり方はごく限定的な使用にとどめた方が良い、ということです。そして会社法など特定の科目は表だらけのテキストになってしまっている場合があります。そういう場合は、さらに絞って覚えにくい表のみきちんと覚える必要があります。
考え方を書き添えることを忘れなければこのセルフレクチャー勉強法は非常に有用です。用法容量を守ることを忘れないことと、ただだらだらとやるのではなく覚え方も同時にしゃべるようにしないと1か月後には忘れてしまいます。
疲労の問題が大きく付きまとうのですが、受験生は運動不足になりがちなので、そういった分でも適度に行うことで完ぺきな記憶の作成に成功するでしょう。
それでも何が重要か見抜くには一度問題を解いてみないとわからないという側面もあるので、再復習の時にしかこの勉強法は使用しにくいかもしれませんね。
たぶんこういった理由でこのセルフレクチャーを勧める受験生が少ないのでしょう。
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