【ヘルニア闘病記6】ついに終結! 長き戦いは一旦幕引き
健康第一なんて話があるけど、本当にそうだと実感したわけです。でも、不意にやってくる、それ、とまともに戦うには人間というのはいかに無力で儚い存在だということを感じた。今回の病気の所為だとは言わないが試験勉強にも深い影を落とした、正直もう司法書士試験を断念しかけたのも事実だ。まさに人生の破壊が一瞬で起こるところだった。まだなんとか手を打つことができる病気だったことが不幸中の幸いと言えるだろう。同じ病気に苦しむ人達に少しでも助けになればと思い赤裸々に記して行こうと思います。
・明らかな違和感の欠如
・MRの結果
・後遺症として
・ヘルニアとの向き合い方
・終わってみて
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【ヘルニア闘病記その5】新しい病院、ヘルニコア注射の苦悩
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・明らかな違和感の欠如
前回も書いた通り、ブロック注射を注射した翌日から全く、とは言わないまでもほとんどの痛みが消え、何よりヘルニア時のちょっとしたときに起こる違和感と痺れ、痛みが驚くほど消えていた。今は動いたときに多少ヘルニアの時と同じような痛みが右足に感じるのと、長時間イスに鎮座していたら腰回りが痛む程度だった。
日常生活を送るには全く問題なく、試験勉強もようやく本調子になってきた。
でもいつブロック注射が切れるのか? という恐怖が常に頭の中にあった。それでも右足の痛みは徐々に回復傾向をみせており、医者からはそれ用のストレッチを勧められた。それがまた腰を前傾姿勢で大きく曲げるもので、再発の恐怖を抱えるあちきとしては非常にやりたくなかった。
それにしても本当にブロック注射で治るものなのか? それだとしたら相当に運のいい男である。
まあ、1週間で再発した非常に運の悪い男でもあるから意味がわかんないけどね。
・MRの結果
6月25日ようやく医師の許可のもとMRI撮影が実施された。もうすっかりMRIも慣れたものである、と言いつつかなり緊張はした。時間が半端なくかかるし、何よりあの爆音。本当にあの音出さないと撮影できないの?
結果;完全にヘルニアは消えていました!
\(^o^)/良かった。
病院も終診となって、薬も必要ないという判断で帰りました。本当に解せない結果ではあるけど、そんなことどうでもいいぐらい嬉しいニュースとなった。
壮絶な痛み、そしてそれに伴って椅子に座れないという現代社会では生活もままならなくなる症状にどれだけ苦しめられてきたことか。座れないというだけでほとんどの社会生活ができなくなる。生活保護という言葉も頭をかすめましたよ。
ずっと立って生活なんてできないから絶対に休憩しなきゃいけない、そのときに座れずに横にならなきゃいけない。休憩時横になれる職場がどれほどあるだろうか? 立って仕事をして立って休憩する。地獄か! って話。まともに仕事に就けなくなったというわけ。
そんな日々と正式にお別れすることができました。
・後遺症として
現在も後遺症はきっちり残っています。職場のヘルニアを患わっていた人が何人かいたが、ほとんどがなんらかの後遺症を抱えている。もし、なんか妙に無意味に立っている人が職場にいたらその人は多分あちきと同志の人だろう。
後遺症として
・右足裏に時折痺れが走る
・長時間座っていると右腰に痛みが走る
・右太もも裏を伸ばすと痛む
右足がポンコツな状態が続いています。趣味のバスケットはほぼできません。その状態に戻すだけでもあと2ヶ月はかかりそうです。
通常の散歩程度やデスクワークではほとんど支障は生じておらず、司法書士試験のときも痛み止めを飲んで、湿布を貼りまくったら全く痛みを感じずに試験が受けることができた。(言い訳はできないということでもある)
運がよいのか悪いのか、本当によくわからない人生である。
・ヘルニアとの向き合い方
僭越ながら同じ病気に苦しむ人達にぜひともアドバイスと言うか参考にしていただきたことがある。ヘルニアを患わってみて思うことは、状態次第では人生を破壊しかねない危険な病気であるということがわかった。
でも8割の人が何事もなく完治する。それ故、そこに入れなかった人の無念さが滲みるし、社会人生活の終焉も意味する。ヘルニアを抱えながら社会人生活を送るためには一芸に秀でるしかない。この病気を抱えながら漫画家をやっている人がいるというのは聞いたことがある。正直これぐらいの自由業でないと正直ヘルニアを抱えながら社会人生活を送るのは難しいという印象だ。肉体労働はもちろんだけど、座れないからデスクワークは難しいし、休憩時横になれるという環境下での接客業ぐらいだろうか? そんなところ相当に限られている。接客業でも完全に接客オンリーで手持ち程度の荷物以外持たないという条件付きになる。
そんな仕事ないって。
人生詰むよ。
なので、治すことにまずは全力を尽くしてほしい。そして手前味噌ながらぜひともこの順序で治療を試みてほしい。医者が何を言っても必ず!
1.1~2ヶ月の保存療法、リハビリは任意で
2.治らなければ、まずはブロック注射
3.数度試したあと、ヘルコニア注射の検討
4.それでも治らなかった場合のみ手術を検討してください
ぜひこの順序で検討してください。時間はかかります。でも焦らないでください。見る人が見たらわかりますが、この順序は完全にリスク小~大の順で並んでいます。ヘルコニアと手術のリスクは人によるかもしれません。でも、体組織損傷度合いを考えても手術のほうがやはり高いと思います。もちろん医学的根拠のない感想に過ぎませんが。
しかし、保存療法の次にブロック注射の順番は外せないかと思います。あちきのようになにかの拍子に治ってしまう人が確かにいるからです。遠因はあるとはいえ何故治ってしまうのかよくわかっていない病気です。僅かな可能性に賭けるのは悪いことではありません。できない医院で治療している人はできる病院に移ることをおすすめします。
・終わってみて
すべて終わったからの感想ですが、多少の後悔はあるものの治って普通に近い状態にまで復帰できただけで幸運だったと考えています。それこそ人によっては人生そのものが非常に厳しい状態にまで追い込まれる非常に危険度の高い病気と考えられる。
しかし普通の人が殆ど治ってしまうので危険度が認識しづらい。でも確かにあちきのように悪化して人間の社会生活がままならなくなる一歩手前まで追い詰められてしまう人も確かに存在する。決して軽く見てはいけない。
しかし、医療者はどうだろう? 正直感じたのはそこまで専門医がいない印象な上、医師からも特に重要視されていない感じはした。要は即死的な病魔ではない、医師からしてみたら痛いだけでしょ? 他に仕事探してみたら? 動けないわけでないわけだし。
的な、意識は感じた。ただのあちきの思いこみだったらいいのだけど。でも痛み一つで人生が壊れるという危険を感じた。まだあちきが修正の効く人生だったから良かったのだが、効きにくい人生だったら生活、人生そのものが一気に危険になる。恐ろしい病気だと感じた。
なった本人はその危険性に気づき焦ってしまうのだが、決して焦らず、怪しいことを言っている(必ず治す)等の文言には注意しよう。試すのはありかもしれないけど、治らない、高額を請求された、などあったらすぐさま逃げよう。
同じ悩みに苦しむ人達に僅かもでも助けになったらと思っております。
冷静に、そしてあらゆる手段で、それでも諦めず、くじけず、必ず治ると信じて病気に向き合って行きましょう。
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